トライアスロンは、水泳、自転車、長距離の3種目を続けて行う複合種目です。
様々な距離の大会が開催されており、スタンダードディスタンスやロングディスタンスなどといった様々な種目があります。
どんな競技か紹介しているサイトやメディアも少ないことからもトライアスロンの距離が不明な方も多いはずです。
一般的に『トライアスロン=鉄人』、『長くてキツいだけのスポーツ』という印象があり参入障壁が高いと思われています。
実際は意外とそうでもなく、短い距離のトライアスロン大会が開催されているので、誰でも気軽に参加できるスポーツとなっています。
近年では、芸能人や経営者の方がトライアスロンに挑戦され、知名度も上がってきました。
その影響もあり、トライアスロンに挑戦する方も増えています。
今回は「トライアスロンの種目紹介と距離」について初心者にもわかりやすいように解説していきたいと思います。
トライアスロンにはどのような距離があるのか知りたい方、どの単語がどういった種目を意味しているのか、どのような距離感なのか不明な方、トライアスロンに挑戦してみたい方はぜひこの記事をご覧ください。
- トライアスロンの種目や種類
- 種類別の距離紹介
- 初心者におすすめの種目や距離
トライアスロンの種目数と距離
トライアスロンには、以下のように大きく分けて5距離の種目があります。
そのため、トライアスロン経験や他のスポーツ経験の有無によって、おすすめの種目や距離が変わってきます。
結論としましては、水泳経験のない初心者の方はスーパースプリントディスタンス。
水泳経験のある初心者の方はスプリントディスタンスに出場されることをおすすめします。
- スーパースプリント ディスタンス
- スプリント ディスタンス
- スタンダード ディスタンス(オリンピックディスタンス・ショートディスタンス)
- ミドル ディスタンス
- ロング ディスタンス
種目名 | スイム距離 | バイク距離 | ラン距離 |
---|---|---|---|
スーパースプリント | 250m〜500m | 6.5km〜13km | 1.7km〜3.5km |
スプリント | 〜750m | 〜20km | 〜5km |
スタンダード | 1500m | 40km | 10km |
ミドル | 1900m〜2999m | 80km〜90km | 20km〜21km |
ロング | 3000m〜4000m | 91km〜200km | 22km〜42.2km |
スーパースプリントディスタンス(Super Sprint Distance)

トライアスロンの距離で一番短いスーパースプリントは、トライアスロン初心者が出場できる大会の中で一番敷居が低い種目となっています。
距離は、水泳が250m〜500m、自転車が6.5km〜13km、長距離が1.7km〜3.5kmとなります。
トライアスロンは、基本的に海や湖を泳ぐのですが、スーパースプリント大会は距離が短いこともありプールを使用して開催されることもあります。
その為、全く泳いだことのない方や泳ぐことが苦手な方でも、気軽に参加することができます。
ビギナー向けの大会であれば、ロードバイクを持っていなくても、普段使用しているマウンテンバイクやクロスバイクで参加できるローカル大会もあったりします。
完走目的であれば、あまり練習しなくても大丈夫なので、仕事やプライベートが忙しい方でも気軽に参加できます。
子供向けの大会も同じく開催されている方が多く、家族で参加できる大会もあります。
速い方で25〜30分ほどで完走してしまう、短距離型のトライアスロンとなっています。
スーパースプリントディスタンスはこのような方におすすめ
- 水泳初心者の方、水泳に不安がある方
- ロードバイク以外の普段使用されている自転車で参加する方。
- 子供や家族と一緒にトライアスロンしてみたい方
スプリントディスタンス(Sprint Distance)

スプリントディスタンスはトライアスロンの種目の中でも根強い人気がある距離となっています。
距離は、水泳750m、20km、5kmまでとなります。
様々な地域で開催されており、トライアスロンデビューはこの距離の方が多いです。
水泳を750m泳ぎ、20kmの自転車に乗り、5km走るスプリントディスタンスは、普段の忙しい中時間を割いてトレーニングを行っている方が、自身の力を試す挑戦の場として人気があります。
プロ選手や上級者になると1時間を切って完走します。
スプリントディスタンスはこのような方におすすめ
- 水泳経験者、泳力に自信のある初心者の方
- トライアスロンデビューする方
- 徐々にステップアップして距離を伸ばしていきたい方
スタンダードディスタンス(Standard Distance)

スタンダードディスタンスは、オリンピックの正式種目としても採用されている距離です。
そのためオリンピックディスタンスや、ロングやミドルに合わせてショートディスタンスと呼ばれたりします。
トレーニングを積み重ねてきた方々が、スーパースプリントディスタンスやスプリントディスタンスを経て、このスタンダードディスタンスに挑戦する傾向が多いです。
国内の主要トライアスロン大会でも、このスタンダードディスタンスの距離を採用していることが多く、様々な地域の大会に出場できることも魅力の1つとなっています。
世界大会も開催されており、国内で良い結果を残すと世界選手権に出場できたりします。
速い選手で2時間程で完走し、最終走者は4時間程で完走します。
交通規制の関係もあり、制限時間が設けられている大会もあります。
スタンダードディスタンスはこのような方におすすめ
- スプリントディスタンスの距離が物足りなくなった方
- 国内の色々な地域の大会に出場したい方
- 世界各国の大会に出場したい方
ミドルディスタンス(Middle Distance)

ミドルディスタンスは、ロングディスタンスへの登竜門として挑戦されることが多いトライアスロンの距離となっています。
距離は、水泳1.9km・自転車90.1km・ランニング21.1kmでの開催が主流で世界大会も数多く開催されています。
制限時間は8時間くらいに設定されている事が多いです。
ミドル以上の距離は、完走するために入念な準備が必要となります。仕事をしながらどのようにしてトレーニングを積んでいけるかという事が重要となってきます。
仕事と競技の両立で自身の記録に挑戦して行くことが、ミドルディスタンスの魅力となってきます。
ミドルディスタンスはこのような方におすすめ
- 長い距離に挑戦してみたい方
- オリンピックディタンスで経験を積んだ方
- 持久力のある方
ロングディスタンス(Long Distance)

ロングディスタンスは、水泳・自転車・ランニングの距離がトライアスロンの中で一番の最長距離となっています。
トライアスロンの醍醐味を味わいたい人はロングディスタンスに挑戦することが良いでしょう。
自身の限界に挑戦することや、ゴールした後の達成感は、他では味わうことができないほどのものとなります。
世界的に有名な『アイアンマントライアスロン』は、スイム3.8km・バイク180.2km・ラン42.195kmの総距離226kmを自身の力のみで完走します。
ロングディスタンスの大会は、16時間という制限時間が設けられており、早朝にスタートし、最終走者のゴールは夜になることもあります。
ロングディスタンスはこのような方におすすめ
- 鉄人になりたい方
- 自身の限界に挑戦したい方
- 達成感を味わいたい方
まとめ
今回はトライアスロンの距離について、各種目別に解説してきました。
トライアスロンをデビューされる方は、まずスーパースプリントやスプリントの大会から参加し、トライアスロンの魅力を味わってみてください。